認可保育園資格を取得するにあたり沢山の基準等があります。運営者側の資質も問われますが今回は不動産屋らしく土地の条件に絞ってご紹介します。
まず地震カミナリ火事オヤジの際に園児が安全に逃げれないとイケマセン。
© タイトル：ブラックジャックによろしく 著作者名: 佐藤秀峰
「２方向の避難通路確保」と言うのがあります。そもそもこれが取れないと土台に乗らな いのですが今回の物件は角地なのでクリアしたぞ！と思ったのですが残念なことに一方の道路が突き当りでしてコレだと基準外となってしまうのです。
ただ認可保育園を増やさなければイケませんので国も特例などを認めている様です。※あくまで噂と言う事にしといて下さいね。
今回の現場ですが言われないとこれは道路でしょ？と言う見た目なのです。実際は他人様の敷地で通行禁止なのですが近所の方々はそんな事を知る由もなく頻繁に往来していました。下記図をご覧ください。
オレンジ、青で示したのがマンションの駐輪場と企業の私有地でしてそこを経て公道に出れるならば今回限りは良しとしましょう、と言う特例を認めてくれそうです。ほっ、これでなんとかなりそうだわい、と思ったのが大間違いでしてここから僕の孤独な闘いが始まりました。
普段はこちら側の道路を利用しませんし保護者もお迎え利用原則禁止です。「ただ年に１，２回だけの避難訓練と本当に有事が起きた際の通行のみ」なので快くＯＫしてくれるだろう、と高をくくっていたのが正直な頭の中です。
しつこいようですが現況通れない私有地でそれを通させて下さいって言うなら難易度高いですよ？でもオバちゃんがママチャリでひゅんひゅん往来してる道なんです、これならイケそうな気がする～！、そう思いますよね？
あ、少し話それますが事前に認可保育園建設が出来そうな目途が立っているからこそ、買主さんはこの土地を契約したいなぁと考えます。イチカバチカで契約なんかしてられないですからね。
僕が勝手にこう呼んでますが「認可取得屋さん」と言う方が居まして事前に役所と打合せを重ね認可取得計画を煮詰めているんですよ～。
今回私は売主側のエージェントでしたので実際に認可が下りるかどうかなど関係ありません。売れてくれさえすりゃ良いのですから！
しか～し、そこは地元で食わせてもらっている者としては三方皆ハッピー（売主、買主、仲介業者）にならなけりゃいかんと常々考えていますので契約前に「本当に認可取得可能なのか？」を確認しに文京区役所へ行ってきました。
田港・・・「この土地で認可保育園の予定があると思うのですがその件について教えて頂けますか～？」
役所の方・・・「いや、はて、どこですかね、そんな話はありませんけどぉ？」
田港・・・「いやいや、そんなハズはないと思いますよ、私は売主側のエージェントです。知る権利はあると思いますが、貴方はご担当者さんでいらっしゃいますよね？」
区役者の方・・・「はい、この地域の案件は全て担当してますので私が知らないのであればそんな話はないと言う事になりますが」
田港・・・「あぁ、そうですか、ん～、なんだろう～なぁ～、おかしいなぁ～て、変だなぁ～、妙だなぁ～て、」このままでは埒が開かないので「分かりました、出直して来ます」と言って区役所を後にしました。
僕がすんなり引き上げたのはどう見てもその人が嘘をついてる様な顔ではなかったのです。こりゃあ一杯食わされたかな、と思いました。だって区役所の人＝そんなポーカーフェイスで市民に嘘なんて付かないでしょ？って思ったのでありました。
えー、続きにしても良いですか？(笑)次回をお楽しみに！今日もありがとうございます。
