チキショー、あの時「こんな悲劇は二度と繰り返さない」と誓ったのに…。
僕は先日、中野ブロードウェイ地下街でぼけぇ~っと買物していました。すると前の方から何やら声が聞こえるなぁ~っと思っていたらイキナリ
「そのオトコ捕まえてくださぁ~~~い!!!」
女性の叫び声が聞こえて2秒後に目の前からオタク系男子が何かを抱えながらこちらに突っ込んで来た!
すぐ後ろには女性が追いかけてる。僕は「え?ウソォ、ホントに?」と思いその男のジャンパーを掴んだが確信を持てずにフワッと離してしまった。そして追いかけている女性の背中を見つめ呆然と見立ちつくしていました。
ドラマの撮影?痴話喧嘩?
オタク男子は下りエレベーターを逆走しながら駆け上り眼中から消えて行きました。目の前で起きている事がリアル事件だと理解出来たのは全てが終わってからの事でした。
くっ…なんて情けないんだ…。その感情は捕まえられなかった自分にではなく
イマ何が起きているのかを一瞬で理解し、何をすべきかを即行動に移せなかった自分の判断力のなさにでした。
普段からファミレスに入ったならメニューを見た瞬間にコレだ!と心の中で決める訓練を密かに行っていたこの俺が…洋服屋さんで買物する時にも大して迷わず「あ、コレ下さい」って即断して何度も失敗したのに…。やはりイザって時には体は動いてくれないのだと実感させられました。
ところで僕がナゼ即断即決の練習をするようになったのか?を少し話たいと思いますが確かあれは中2の夏、ポカポカ陽気の鮫洲運河で僕は大の字になりお陽様のひかりをイッパイに浴びていました。桜の蕾も今まさに開くのでないかと言うぐらいぷっくり膨らんでおり何だかと~っても幸せ気分で空を眺めていた。
ん?空から何か…バラバラバラッ!危ない、避けなきゃ!有り得ない事に何か物体が降って来るのが見えた!そんな有事であるのに僕は身動き一つ取れずソレを体イッパイに受け止めてしまった。
キィャアぁぁ~!
な、ナンデスカこの液体は?キモチワルいんですけど!それはよく見ると何か動物の毛とか小さいツブツブとか入った茶色い液体であった。
はっ!鳥だ、これはカラスの糞だ!
記憶を巻き戻してみると真っ青な空に2羽のカラスが飛んでいたのを思い出した。「気持ち良さそうに飛んでるなぁ~」って眺めていた。クソォ~!なんで俺は避けられなかったんだ?鳥が飛んでて何か降って来るって言うたら
そりゃもうウ○コしかないじゃないか!ナゼだぁ~!
それ以来僕は何でも即決出来るオトコを目指しこの歳まで厳しい鍛錬を重ねてきたつもりでした。しかし先のブロードウェイ事件でまだまだ自分が即決するに至らないオトコだと痛感した次第であります。
言い訳ですがオタク系の青白い顔した小柄な男だったのでこんな僕でもガッツリ腕を掴んだり足を引っ掛けて転ばしたりする事ぐらいは出来ましたよぉ?でも以前に観たテレビ番組でこんな事がありその衝撃映像は僕の記憶の奥底にザックリと刺さっていました。
それは屋外で行われた警察の模擬訓練中の事、前から走って来る犯人役の人を本当の犯人だと思いこみ第三者が車でガツンとハネたのです!幸い大事には至らなかったのですがその後地面で悶え苦しむ犯人役の姿を僕は忘れられません。
だから僕はオトコが前から来た時に迷いました。「ヤっちゃって良いのか?」とね。今となってはどちらが最良の選択だったか分かりません。それに早く決める事だけが偉いのかと言えばそんなことばかりではないとも思います。
日々心がけてるのはチャンスだけは絶対逃さない、ビビッと来たら決断する!それだけは諦めないで継続しています。
長々とお読み頂きありがとうございます。

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