皆様、旧法借地権という住宅の所有形態はご存じだろうか?以前当ブログ「しゃく(借)れて何が悪い!」にも書いたが住宅を探している人にとってはごく聞きなれた言葉だ。内容に関して詳しく知りたい方は以前のブログを読んでくれ。
今回は借地権に関する住宅ローンの取り扱いについて軽く触れてみようと思います。一般的に借地権は住宅ローンが通り辛いと言われていますが、全ての物件が当てはまる訳ではない。基本的に新築建売住宅は希望金額一杯まで融資が受けられる事が殆どだ。
どこで借りれば良いのか?ズバリ三菱東京UFJ・みずほ・三井住友・りそな銀行の様なメガバンクが一番融資をしてくれるのは意外であろう。逆にフラット35の住宅金融公庫や地元の信金などは消極的です。その中でもやってくれる可能性があるのは下記金融機関である。
(この情報は2011.6.12現在有効、担当者に確認したが責任は持てません)
■中央三井信託銀行…借地はやりますが当初の20年間のみ
■共同住宅ローン…当社基準の70%まで融資(提携不動産屋じゃないとそもそも利用不可)
■北國銀行…建物代金分の1,000万円は融資する
■JA…やってないとは言わないがココ数年一件も融資した試しがない
■第一勧業信用金庫…路線価の70%は出す可能性がある
▲ライフ住宅ローン(現住信不動産&住宅ローン)…だいたい何でも融資する、自己資金20%金利4%
▲スルガ銀行…再建築不可意外は大体やる…金利3.9%前後 外人も条件によりOK
※そもそもエリア外はやらない・そもそも借地はやってない
■東邦銀行・北越銀行・足利銀行・神奈川銀行・泉州池田銀行・東日本銀行・イオン銀行・城北信用金庫・北陸銀行
★関西アーバン銀行…担当者不在で後日折り返すと言っておきながら連絡して来ない、いい加減な銀行です。しかし、借地をやる可能性があるので後日電話してみます。こっちは真剣なんだぞ、街の不動産屋をなめるな!
少し話がそれますが、更地からの建築で建物完成までつなぎ融資の可能性があるのは大手ハウスメーカーのみ。意味分からない人の為に簡単に定義だけ説明しよう。そもそも借地権とは人の所有する土地の上に建物を建築してズット住んで良い権利である。
銀行が人に金を貸す時は必ず担保を取ります。貴方が買った土地ですね、権利書見りゃ解ると思いますが貴方の名前の下に融資を受けた銀行の名前が入ってます。ローン返済が終わるまで貴方の物の様ですが、厳密には貴方の物でないのです。
ところが借地の場合は土地を担保に取れないので建物に担保の設定をします。ところが、更地であれば担保設定する事が出来ないので完成してなければお金を貸したくないのです。
これを乗り越える唯一の方法が大手ハウスメーカーなのです。無担保で完成するまでの間、お金を貸してくれて建物を建築してくれます。
唯一と言いましたが、実は都市銀行でこの案件をやってもらった事があります。詳しくは書けないのでもし困っている人が居たらご相談下さい。こんな話は行員でも殆ど知らないでしょう。諦めたら終わりです、調べ尽くして足掻いてもがいて、それでダメなら納得が出来るというもの。
以上、長々とお読み頂きありがとうございました。
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「借地権は悪くない」に2件のコメントがあります

  1. 田港様

    古いブログですが、興味があったのでご連絡いたしました。
    都銀でも借地の更地からの選考融資を受ける方法があるのでしょうか。
    かなりいろいろな金融機関に確認しましたがNG中です。
    可能であればお教えください。

  2. NAGASUE 様
    借り入れる方のお勤め先内容、自己資金額などで可否が変わって来るので何とも言えませんが、基本借地権は現金購入がセオリーです。因みに地主様から建物に銀行の抵当権を付ける承諾が出る借地権でしょうか?

    断られ中と言うことで代替案ですが、大きいデべなら借地でも融資が引ける様です。
    多少利益を支払う覚悟があれば相談して建売パッケージにして貰うなんて方法は如何でしょうか。そうしたら良い結果になると考えます。

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