以下の発表が騒がれています、お読みください。

7月7日、ソニーとヤフーは不動産分野で資本・業務提携する。ソニーの不動産子会社にヤフーが出資し、2015年中にインターネット上で消費者同士が中古住宅を売買できるサービスを立ち上げる

(略)ソニー子会社のソニー不動産(東京・中央)が、ソニーによる追加出資と併せてヤフーを引受先とする第三者割当増資を実施する。ヤフーは20億円程度を出資し、ソニー不動産の株式の約4割を取得する見込みだ

サービスはヤフーが運営する。物件の売り手は自由に売却価格を決め、買い手は仲介業者に頼らずに交渉したうえで売買を成立させる仕組み。売買の実務はソニー不動産が支援し、個人間でも安心して利用できるようにする。

まず東京23区を対象に始め、当初はマンションのみを扱う。(略)

(日本経済新聞 電子版 2015年7月7日 2:00日)

さて、みなさんはどうお考えでしょうか。これで中古市場が活発化されてくれたら我々にとっても追い風だと思いますけど、それだけで中古不動産の取引量自体が増えるとは思えません。

「物件の売り手は自由に売却価格を決め、買い手は仲介業者に頼らずに交渉したうえで売買を成立させる仕組み。」と書いてありますが・・・イマドキ売却価格は売主様が決めていると言っても過言ではありません。そして購入価格も買主様の希望を聞いて売主にぶつけているのですから買主が決めているのです。

昔と違ってお客様自身がインターネットで調べて近隣相場を把握出来る時代です。 市場価格と乖離している値付けの場合はその価格では少々厳しいですけどチャレンジしてみますか?と言ってるので我々の意見などは参考程度ですよ。

仮に仲介手数料がネックなら無料業者なんて掃いて捨てる程いますからあえてソニーヤフーを使う事もないでしょう。大手の安心感が欲しいけど手数料は安く済ませたい、というのであれば丁度良い存在なのかも知れませんね。

しかしこれでますます時代に逆行して物件情報の囲い込みが進むでしょう。以前から未公開物件はありましたが特に最近増えている理由は仲介手数料無料業者に対抗するためだと考えてます。

家探しをしていればよく聞きますが未公開物件とはなんぞや?の定義ですが私的な考えでは「未公開物件とはレインズに載っている物件なのかそれ以外なのか」です。

つまり「レインズに載っていない物件には価値がある」と世間は考えているのです。

物件はまずレインズ未掲載で一部の業者からお客様に紹介され、それで引っかからなかった物件がレインズに掲載されている、実際は違うのですがレインズ物件は売れ残りのレッテルを貼られている風潮があります。

そう言った事情もあるのかレインズ自体の影響力が落ちていると言わざるを得ないでしょう。さらに来年4月から課金制を取ると発表しているので更にレインズ離れが進みSUUMOなどのポータルサイト頼りになってくるのではないかな。

物件を預かった場合、一般媒介以外であればレインズ掲載義務があるので載せざるを得ません。でも一部の大手住〇不動産などが騒がれた物止め(実際はまだ物件があるのに自社でお客様を付けたいが為に「申込みが入ってます、契約予定です」とウソを付き物件を紹介させない手口)が横行しそのシステム自体が形骸化しています。

とまあいろいろ書きましたがどこの世界も同じで時代の変化に着いていけないのでのであれば潰れるしかありません。コンビニが本屋を潰しAmazonの電子書籍が出版社を食らう、これって分かりきってるのに変化出来なかったのは経営者の責任です。

さて、我々弱小零細街の不動産やはどうやって生き延びるのか?次回はその辺考えてみたいと思います。

長文お読み頂き感謝です。

西方土地株式会社 田港 晋

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