H23年7月7日からCIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)の個人情報をインターネットで開示・閲覧する事が可能になりました。今までは直接新宿まで出向いて閲覧(500円)するか郵送にて取得(1,000円)しかなかったのですが、ネットで取得出来る様になり劇的に利便性が向上しました。
普通の人はご縁の無い事と思いますが、我々不動産屋はお客様の住宅ローン審査を銀行等金融機関でパスしなければなりません。変な話、個人情報がキレイであればいずれかの金融機関から融資が受けられます。即ち、個人情報が汚れている(世間一般で言うブラック)のであれば手の打ちようがないと言う事です。
早速私の個人情報を取得してみました。住宅ローンを筆頭に所持している数枚のクレジットカード、銀行キャッシュカードに付帯しているクレジットカードが主だったところです。私の場合コピー機や電話機、営業車のリース契約等会社の保証人になっている事が多く、登録件数は一般の方より多いという印象です。
勿論滞納等は御座いませんw一応キレイな体とでも言っておきましょうか。
ちなみに住宅ローンの審査をパスするにはCICだけではNGです。金融機関によっても異なりますが一般的には■シー・アイ・シー■全国銀行個人信用情報センター■日本信用情報機構の3社の個人情報を閲覧します。その他テラネット等ありますが今日は都市銀行の事例で話すので割愛します。
あれ?随分と前に解約したカード情報も出てる、一番古い記録はH15年7月契約の物が未だに記載されてます。まぁ解約してるから関係ないしいいか?話が反れて済みません。
前での3機関以外にも実は各行独自の個人情報も所有しており、そこに引っ掛かってもOUTです。例えば都市銀行間でもM銀行ブラックだけどT銀行だと審査OK、なんて事は良くあるので簡単に諦めてはいけませんよぉ。一番良い方法は審査前にご自身で情報開示、閲覧する事でしょう。その他の者が閲覧すると閲覧記録が6ヶ月位残ります。数多の金融機関が閲覧し尽くした後に審査する金融機関の気持ちを考えてみて下さい「コイツなんかあるなぁ・・・」と要らぬ詮索をされる可能性が高まります。
また審査基準を満たしていれば合格かと言うとそうでもなく、金融機関はストーリー性も大切にします。例えば独身男性が大きな戸建てを購入する、こんな事案は審査が通らない事もしばしば。なんで?別に独身だって戸建てに住んでも良いだろ?差別だ!と思うでしょうが黙らっしゃい!貴方はお金を借りる側なんです、貸す方がならぬと言えばならぬのです。
金融機関は基本、融資否決の詳細理由は教えてくれません。一言「総合的判断により否決」で終わりです。でも僕等は長年この世界にいるので大体答えは分かってしまします。あとナイショですがそれとなく答えを教えてくれる人もいますwまァ彼等も長年やってりゃ大体分かるっつーもんですよ。
※基本概念として住宅ローンはその名の通り、本人やその同居者の住宅の為に貸し出します。第三者に賃貸等で貸す行為は基本NGでその場合、一括返済を迫られます。
では、理不尽?な否決内容例を抜粋
■独身男性・女性がやたらと広い物件(特に一戸建て)を購入
★疑念=投資用として賃貸に出すのではないか?訳ありでローンが組めない第三者(親・親戚等)の為にローンを組むのではないか?
■婚姻してるのに奥さん名義のみで家を買う
★疑念=旦那ブラック?ブラックな親の為に買うのでは? いづれも同居するのであればその同居者の個人情報も依頼される事があります。
■若年例の不動産購入
★疑念=まだ若いけどホントに大丈夫か?やたら収入多いけど嘘付いてるんじゃないのか?
■投資用物件を所有しているのに申告していない★脱税者として扱います
■課税証明書と源泉徴収所の相違★アルバイトしてるのでは?会社にバレたらクビになる可能性と見做す。
などなど、えーっ、そうなの!?って内容が多いかも知れませんね。しかし「疑わしくは融資せず」が基本姿勢ですので仕方がないです。あとは担当者の腕次第と言うか作文次第で合否結果が変わります。実のところ最終判断を下すのは銀行ではなく、各銀行の保証会社の担当者が決定します。銀行はお金を貸したくて仕方ありません、だって不動産を担保に取った保証会社が保証してくれるんだから怖い物はない。
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