事務所が泥棒にでも入られたのかひっちゃかめっちゃかになってました。
物がそこら中に散乱していて石膏ボードの壁が破壊されて中のコンクリートが剥き出しになってる場所もあるんですよ。
頭はハテナでイッパイです。あるべき姿が突然なくなってると意味が分からくて理解できないんですよね。
訳が分からないけど薄暗いので取り合えず電気を付けなきゃと思いスイッチオン。
あれ?電気が付かないぞ・・・どうなってるんだぁ?
室内をチェックしてみるとブレーカーに繋がる線が切断されていたのです!
結構ぶっ太い電線ですよ?人の指位の太さがあるのでそう簡単には切断出来ませんから~。
この事務所は外側からシャッターをしていたので外部の人間は出入りする事はないですから犯人は一人しかいないですよね。
事務所の奥に目をやると彼が端っこの方で体育座りをしていました。
おい、これどう言う事だよ?何があったんだよ?ちゃんと説明してくれよ。
あり得ない出来事に僕も少し取り乱してしましましたが深呼吸を深く入れて冷静になりました。
本来白いハズの眼球、彼のそれは黄色く濁っていた。虚ろな目で発した一言目にまたもや衝撃をうけた。
ここから脱出しろっていうゲームなんですよ。「ファックスで指令が来たんですよ」
はぁ~?意味が分からないんだけど、もう一回言ってもらってもイイかな??
余りに突飛な彼の言動にまたもや?????で僕の頭は満たされた。
いや、この壁を破壊して外に出るって言うゲームなんですよ。
彼はなんの疑いもなく僕にそう言い放ったのです。
んじゃぁ、聞くけどブレーカーの線はなんで切断されてるのかな?
いや、「ファックスで指令が来たんですよ、そう言うゲームなんですよ」とまた同じ事を言うので僕はもう諦めました。
多分アルコール中毒の幻聴幻覚なのでしょうか、言ってる事が全く理解出来ないし彼も悪い事をしたって事が理解出来ていない様に見えました。あぁ、これはダメなやつだ、まともに話しても仕方がない、そう感じさせるには十分な行動でした。
結局彼は病院送りになり現在回復はしている様ですが肝臓に大きなダメージを負っている様です。
きっと肝硬変になり肝臓がんになり、想像したくありませんがそんなコースを辿るのかも知れません。
と、まぁ立派なお手本を見て来たって言うのに僕は人身御供にでもなるつもりだったのか、最近調子に乗っていました。
記憶の範疇にない言動、態度、発した言葉が真実ではないにしてもそんな事は相手には伝わらない。
僕は反省して二度と繰り返さない努力をするだけしか出来ないのだ。
また大切な物を無くしてしまう前に・・・。
皆様もご自愛ください。
お酒は気分を高めてリラックス出来る最高のコミニュケーションツールであると同時に、
使い方を間違えると人の心を深く傷つける事にもなります。
酒は飲んでも飲まれるな、先人の言葉を胸に刻んで生きてゆきます。
今日は少し重たい話でしたが如何でしたか?
アル中、怖いですよね?誰しもが可能性がある病です。
防ぐ方法は酒を飲みすぎない、これしかないのです。
それでは、また。