皆様、ご無沙汰してます。なんだかコレ常套句になってきましたね、色々オトナの事情がありまして、お許し下され。ペンは本業ではないため、仕事の優先順位を考えるとやっと今、書けている、といった状況です。
さて、2021年を振り返るとコロナが継続して猛威を振るい、お陰様で?戸建(所有を伴う不動産全般)需要も堅調でした。仕込んでいた案件も年の後半には割安感が出て、たくさんのご指名を頂き良い一年だったと思います。
しかし、2022年に入りコロナ渦は継続、大手が土地売買を入札方式に切り替えた、インターネット不動産売却一括査定サイト普及などの影響もあり、不動産価格の高騰に歯止めが掛からず現在も高止まりのままです。既に値固めして、これが一般的な相場になりつつあるが、、、※各要因の解説はどこかで。
私自身も「この値段で買って良いのか?既にプチバブルの崩壊が始まっているのではないか?」と言う警戒感から、しばし様子見だな、というマインドになり、仕入れ物件を積極的に買わなかった(実際は高すぎて買えなかった!?)ことが今年の前半苦戦の要因になりました。
また、土地を購入するときは事前にトラブルを想定して買うのですが、今年はそれが、ほぼほぼ、悪い方にヒットした感じで処理に多くの時間を費やしました。今年の前半は、売り物がない!一言でいうと、まさにそんな一年でした。
余談ですが、お客様に物件を買ってもらった後はノートラブルで末永く、安心してお住まい頂くために、諸問題をほぼキレ~イにクリアして土地を仕上げております。(ほぼってのが怖いけど、100%はないんです)
最初から問題のないキレイな土地は価格が高いんです!誰かがそういった処理を施して仕上げているので、こちらに回って来る時には色々な経費が乗っかっているんですね~。まぁ、当然ですな。
そうなると建売価格で物件プロデュースできなくなります。ですので、諸々の汚れ仕事を当方が請け負って、時間とお金を掛けて隣地トラブルの処理して、安全な状態の土地まで引き上げてやっとご提供となります。
ちょっと愚痴になりますが、世の中ってマトモな人が少ないですが知ってましたか?!隣人はほぼ変人でして、普通の人に当たったラッキー!って思うぐらいに不動産が絡むとヒトはモンスターと化します。
その一例ですが、以下の図をご覧下さい。

そちらがギリギリまで建てちゃうとウチの室外機がメンテナンス出来なくなるでしょ?だから、前の家みたいに間を空けて建ててください、そうじゃないと困りますからね?お互い様でしょ?
い、いや、お気持ちは分かりますがウチは建築基準法を守って建てるんですよ、それに敷地の目一杯まで建ててるのはそちらさんですよね?前の建物はそうだったから貴方もそうしてって、、、。
またこんなこともありましたので、例2をごらんあれ。

土地を2分割するためには、接している所有者全員と境界立会をして、ここから、こっちがあなたの土地ですね?OK?はい、じゃハンコ押してね。と言う感じで書面を交わさないとイケません。
そこに人が住んでいるなら良いのですが、不在の場合、追いかけても所在が分からないことがあります。その場合、基本的に土地の分割はNGです。チ~ン。
また、所有者が居ても境界を認めてくれない場合もダメ、筆界特定制度で白黒ハッキリさせるしかなくなります。※時間掛かるのでやりたくない…。
今回、家屋調査士の職権で追えるところまで追ったのですが、限界でたどり着きませんでした。結局、とある方法で相続人を探し出したのですが、その方も既に亡くなっており、更にその相続人の方とコンタクトが取れる状態にまで来たのですが、これが一難去ってまた一難。
幸か不幸か、関東財務局が隣人でして普通なら問題ないのですが、今回のケースではある意味困った隣人となってしまいました。当然の如く一般人よりもお堅いんです、お役所ですから。必要書類も普通より一枚多く、それが引っかかって超ネックとなりました。
まぁ、皆様の協力と壮大なるご理解、妥協を頂いたりと、ちょっとここでは書けないウルトラD技でクリアしました。もちろん?全て正規手続きにて、です。ちょっと悪さすればクリアできるだろうな、ニョキっと角は生えかけましたが(笑)なんとか、真面目に、正しく乗り越えたよ…。
ドラマに出てくる様な間取り、憧れのガレージハウス、続々建築中です。痺れる企画、わくわくするプラン、お客さんの見えないところにもお金を掛ける自己満建売w 来年も楽しみだ~。引き続きよろしくお願いいたします。
西片土地株式会社 田港 晋