タイトルにある施設はご存じだろうか?ここを巡って争いが起きている。守りたい人、壊したい人。知略・謀略・奇襲、様々な人間が絡み合い、裁判の果てに1年間の止まっていた時が2011.8月に解体許可受理と言う結果を引っ提げ動きだしたのである。来月3日から解体が始まり歴史がまた一つ消える…。
よくある話なのだが、マンションを建てたいディベロッパーとそれに反対する近隣住民との争いのお話です。建築予定地がただの雑木林なら良いのですが(良くはないか?)現地は大変歴史のある場所であり、所謂プライスレス的な存在価値が漂う、まさにそんな歴史の生き証人、一度失ったら取り戻す事が出来ない大変価値のある場所なのです。
大正時代に建てられた日本家屋と日本庭園が現存し、それが文化財に該当するとかしないとかまで話が発展して裁判沙汰になっている状況。マンション建設を反対している人々曰く、「街並みを壊すな~!歴史的建造物を破壊するな~」景観法ってヤツですねぇ。「羽澤ガーデンの文化財と景観を守る会」等の団体があり、文化人なども参加して全力反対しております。※詳しくはこちらのPDFで 
場所は渋谷区広尾3丁目12−15。飲食・宴会場・結婚式場などを運営する羽澤ガーデン(施設は2005年12月を以って既に閉鎖されています)、全体で3000坪もありその半分がうっそうとした緑地である。
【羽澤ガーデン外観】
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所有者は食肉業者で株式会社日山(ヒヤマ)さん、昭和2年からすき焼き屋をやっている歴史ある企業である。所有者は「えー、であるからして、自分の所有地にマンションを建てるのだから建築基準法を守れば皆様に文句を言われる筋合いはないのである、土地資産の有効活用の為…。」と言ってるハズ。
話し合いは平行線、そりゃそうだ。でもみんな分かってるんです、歴史ある建造物や都心では希少な緑地が失われる事は非常に残念だと、出来る事であれば何とか緑地、建造物を残しつつ開発をして頂きたいと。でも反対者側は一方的に全て手を付けるなと言ってる様に聞こえます。それは酷な話ですよ、固定資産税も莫大に掛るし3,000坪の広大な敷地の維持管理費用も相当なものでしょう。ノータッチでいくには相手が納得する価格で買い取るしかないのでは?
まぁ難しいですが双方の妥協点を見つけるしかないんですよ。
2011.9.16.Fri、19時。えー、もうあと10分もすれば事業者からの解体「説明会」が始まります。どうなるのでしょうか?追って結果をお伝えします!
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